【上五島】 奈摩郷の奈摩の地名の由来をスメルする
奈摩郷に奈摩(なま)という地名があります。
▲赤い点線の枠内が奈摩地区を中心とした奈摩郷です。
▲平成13年(2001年)に国の重要文化財に指定されてた青砂ヶ浦天主堂も奈摩
郷内の青砂地区にあります。【画像はWikipediaの青砂ヶ浦天主堂から転載】
▲場所はこちらです。
▲さて、この「奈摩」という地名の由来について書かれた石碑が、奈摩の政彦神社の
▲こちらがその石碑。境内の北側にあります。
▲これによると地名の由来には2つの説があるそうです。
1、「ナ」は魚や港の意味で、「マ」は海を意味する。
2、朝鮮語で「峠を降りたところ」という意味。
ほかには「那摩(なま)藤五入道という人に由来する」という説もあるそうです。
ちなみに、朝鮮語が由来とされる地名は西日本(特に九州)に多くあるようですが、
谷川健一・金達寿著の「地名の古代史・九州編」という本によると、「串(くし)」
という地名は朝鮮語で岬や海岸を意味する「コス」が由来ではないかとしています。
新上五島町にも「串」のつく地名は少なくないと思いますが、もしかしたら朝鮮語の
「コス」が由来なのかもしれませんね。
【参考文献】